Aboutスタッフ紹介・医院紹介
GREETING 院長挨拶
「むし歯」はとても身近なお口の病気。そのために、「風邪」と同じくらい軽くとらえてはいませんか? 実はむし歯は風邪のように、自然治癒したり、治療を受ければ元通りになったりすることがありません。一度かかれば歯は必ずダメージを受け、治療をしても元通りにはならないのです。さらに再発のリスクを背負って治療をくり返し、いずれ失ってしまうことも…。
そこで当院では予防に力を入れ、歯のダメージを回避できるよう努めています。また、治療においても「痛みをなくす」だけでなく、機能を正しく回復することを目的とし、長期的によい状態を維持できるよう配慮しています。
院内には歯科用CTや3Dプリンターなどの先端設備を備え、高度な治療を可能に。また矯正認定医・指導医のほか女医が在籍することで、男性が苦手なお子様にも優しく対応しています。
むし歯・歯周病の治療から予防や審美まで。幅広い診療への対応によって、機能性と審美性の共存を形にします。どうぞ何でもお気軽にご相談ください。
粕屋郡粕屋町内橋の住宅地にある「吉木歯科医院」は開院以来、患者に寄り添った診療を展開してきた地域密着型の歯科医院だ。吉木陽一院長と妻の吉木あかね先生が副院長を務める同院は、小児から高齢者まで各年代に対応した幅広い診療内容が特徴。中でも特に注力しているのは「子どもの口腔育成」と「全身疾患予防にもつながる口腔ケア」だと吉木院長は言う。2人は偶然にも歯科技工に携わる父親の仕事がきっかけで歯科医師を志し、同じような環境で育ったことも似通った価値観につながっているのかもしれないとほほ笑む。あかね副院長が一歩下がり吉木院長をそっと見守る。そんな穏やかなやりとりからも30年以上ともに支え合ってきた様子が感じられた今取材。これまでの歩みを振り返りながら2人の診療に対する想いを語ってもらった。
(取材日2021年10月13日)
小児から高齢者の訪問診療まで地域に密着した歯科医院
開院に至るまでの経緯についてお聞かせください。
【吉木院長】私と副院長は大学時代の同級生でして、当時私はアメリカンフットボール部に入っていました。そのマネジャーをしていたのが副院長。大学では部活にも励み、卒業後は勤務医として歯科医院をいくつか回り一通りの診療に対応できるよう技術を身につけました。
【あかね副院長】私は地元に戻り香川医科大学(現・香川大学)の歯科口腔外科で経験を積ませてもらいました。地元に戻っても福岡にはよく来ていましたので、その時に院長とも会う機会があり親しくなったんです。
【吉木院長】そして1988年に開院。結婚と同じくらいの時期だったものですから準備など大変でしたね。もともとはこの近くのビル1階で診療していたのですが、10年ほど前に移転してきました。
この場所を選ばれた理由を教えていただけますか?
【吉木院長】当時はこの辺り一面田んぼ(笑)。お店もほとんどありませんでしたし、ずいぶん景色が違ったんですよ。それなのになぜここでと思われますよね。もともと競争することがあまり好きなほうではなかったので、都心ではなくのんびりとした環境でやっていきたいという思いがあったんです。
【あかね副院長】私も田舎で育ちましたので抵抗なく受け入れることができました。そういった点では価値観が似ているのかもしれませんね。
【吉木院長】今のような住宅地ではなく、のどかな環境ではありましたが、患者層はご家族や近くでお仕事されている方など幅広かったです。それは今も同じで、一度統計をとったのですが各世代均等だったんですよ。
患者層も幅広い診療内容につながっているのですね。
【吉木院長】ええ、各年代に合った診療に対応できるようにしています。ただ、開院から30年以上たち、当時から来られている患者さんもだんだんと高齢になっているので入れ歯やインプラント治療にも対応し、通院が困難な方には訪問歯科診療も。来院される方の主訴で多いのは、虫歯による歯の痛みや歯茎の腫れですね。この辺りにも数年前から新しい住宅が建ち、急激に人口が増えましたので、小さなお子さんがおられるファミリー層も多く居住されています。そして、開院当時小さかった子も今は自分の子どもを連れてきてくれるようになりました。ついつい当時の呼び方のまま「〇〇ちゃん」と呼んでしまうこともありますね(笑)。
【あかね副院長】というのも、お子さんのお顔が親御さんの小さい頃とそっくりなんです。当時が一気によみがえるくらい。
【吉木院長】子どもを連れて来てくれるのが一番うれしいですね。
小児の口腔育成、予防ケア、口腔機能回復を重視
お子さんにとって女性の歯科医師が担当してくれるのは安心感につながるのでは?
【あかね副院長】親御さんからもそう言っていただくことが多いですね。最初は私が担当させていただいても、徐々に慣れてくるとどっちでも良くなるみたいで(笑)。結局、治療や歯科医院そのものに慣れることが大事なんですよね。
【吉木院長】嫌がる時は決して無理に治療はしませんし、その子の気持ちを大事にします。ただ子どものすごいところは突然できるようになること。まさに成長ですよね。ですので、担当は決めずに状況に応じて対応しています。このようにお子さんも多く来られることから、小児の口腔育成に注力しています。
矯正を希望されるお子さんも多いとお聞きしました。
【吉木院長】今は顎の小さなお子さんも多く、それが原因で歯並びが悪くなったり、日常生活における癖、姿勢の悪さと関連して不正咬合など噛み合わせにも影響が出ているケースが多くみられます。それらは全身の健康にも悪影響があるため、お子さんが健康体で育っていけるよう早めにアプローチし、正しい機能に戻すことを重視。永久歯へ生え変わる時期を目安に治療を開始することが多いですね。当院は小児と成人どちらの矯正にも対応していますが、お子さんの場合は顎の成長を利用した治療ができる点が大きなメリット。子どものうちに正しい口腔機能に整えることは、将来健康でいられるためのチャンスでもあると考えています。
見た目だけではなく、健康に直結しているのですね。
【吉木院長】最近、本来の鼻呼吸ではなく口呼吸をしているお子さんが増えています。そのため、歯列や噛み合わせの不正が起こり、集中力に影響を与えるリスクも懸念されます。矯正は拡大床という入れ歯のような装置を使い、顎の大きさを徐々に広げていき、永久歯が生えやすいスペースの確保を図ります。その後矯正をする場合も抜歯する確率を大幅に下げることが期待できます。この「床矯正」は乳歯と永久歯の混合期に行いますので、タイミングを逃さないことが大事。
本格的な矯正に関してはワイヤーやマウスピース型装置を用いた矯正など、それぞれに適した方法をご提案します。また、矯正に限らずお子さんの成長を見守りながら、嚥下・呼吸・笑顔などの訓練も行います。このようにお子さんの場合は口腔育成、成人については口腔内環境を重視。重篤な全身疾患にもつながることがあるため予防にも注力しています。
患者により良い治療を提供するための環境づくりを
口腔環境は全身と関連するのですね。副院長は診療で心がけていることはありますか?
【吉木院長】歯周病は糖尿病と関係が深いですし、口腔内の細菌との関連性が指摘される感染性心内膜炎、狭心症のほか、誤嚥により歯周病菌が肺に入ることで引き起こされる肺炎など、口腔環境とつながる疾患は非常に多いです。それもあり、定期的なメンテナンスや日々のケアの重要性を呼びかけています。
【あかね副院長】患者さんの中には不安なことを言い出せずにいる方もおられますので、診察室に入って来られた時から観察をし、思いをくみ取れるように心がけています。お子さんの場合は、「どこが痛い?」など細かく質問をします。親御さんから聞くこともできますが、直接お子さんの口からも聞きたいので2人で話せる時にあえて質問するようにしています。その日の給食の内容まで詳しく教えてくれる子もいるので、それを聞くのが楽しくて。私にとっての癒やしでもあります。
仕事では一日ずっとご一緒ですが、休日もお二人で過ごされていますか?
【吉木院長】さすがに別々です(笑)。それが30年以上うまくやってこられた秘訣かもしれませんね。私は釣りに出かけることが多いです。
【あかね副院長】私は朝にヨガを習いに行っています。腕が上がらなくて診療できないということにならないためにも、体を動かさなければと思いまして(笑)。仕事の時もずっと一緒にいるので、休み時間は必要なものを買いに外へ出たりして、お互いの時間を過ごしています。
今後の展望と読者へのメッセージをお願いします。
【吉木院長】予防と子どもの口腔育成に力を入れるため、当院には歯科衛生士が4人在籍し、週1回スキルアップのための勉強会も実施しています。また、患者さんに安心して来院してもらいたいという思いから、感染症対策にも積極的に取り組んでいます。器具の滅菌消毒を徹底し、歯を削る際に飛び散る粉じんを吸引する口腔外バキューム、医療用空気浄化装置なども導入しています。
今後の展望としては、後進の育成にも力を入れていきたいと思っています。また、マウスピース型装置を用いた矯正にはさらなる可能性を感じていますし、ワイヤー矯正と組み合わせることで良い結果をもたらすと考えているので、それを実証していきたいですね。より患者さんの口腔機能を改善できる診療に努めたいと思っています。
矯正治療について
矯正においては、もちろん見た目の改善も重要だが、根底にある目的は「本来の機能に戻すこと」だという。不正咬合や歯並びの悪さは口腔内トラブルだけでなく、健康面への悪影響も懸念される。矯正は長く健康体で過ごすために役立つことも多くの人へ伝え、歯に対する意識の高さを次世代へつなげたいと語る吉木院長に、マウスピース型装置を用いた矯正のメリットや注意点、矯正そのものの必要性について詳しく話を聞いた。
マウスピース型装置を用いた矯正は施術後のシミュレーションが特徴。患者のモチベーション向上にも寄与
Qマウスピース型装置を用いた矯正のメリットを教えてください。
自然で目立ちにくいため、需要が高まってきている
まず目立たないということが一番ですね。その次に装置の取り外しができること。この2点が大きなメリットだと思います。従来のワイヤー矯正ではブラッシングがしづらくむし歯リスクにつながりやすいのがデメリットでした。しかし、マウスピース型装置は取り外しが可能ですからブラッシングも食事もいつもと変わらず行うことができます。また、透明ですので装着していることを気づかれにくい点が決め手になる方も多いですね。接客業の方などお仕事の関係で選択されるケースも。それから、ワイヤー式と比べると喋りやすいため、そこを重視される方もおられます。段階に合わせて新しい装置に交換する点もマウスピース型装置による矯正ならではですね。
Q取り外しが可能なことで自己管理に対する不安の声もあるのでは?
それぞれのニーズを把握し、矯正方法を考えていく
確かに患者さんの自己管理が不可欠です。そのため、当院ではヒアリングに時間をかけ、患者さんの生活習慣、性格などもじっくりと考慮した上でどうしても難しいと感じられる場合は無理にお勧めいたしません。ただ、マウスピース型装置の良い点はシミュレーション画像を見られること。口腔内スキャナーを用いて矯正後に見込まれる歯並びや噛み合わせをコンピューター上でシミュレーションできるため、このツールが患者さんのモチベーション向上に大きく影響していると実感しています。歯科医師と患者さんが思い描くゴールの共通認識を持てるのは矯正を進める上での重要なポイント。そこがこの手法の特徴でもあり、大きな可能性を感じている点です。
Q歯列矯正は予防にもつながるとお聞きしました。
審美面だけでなく、機能面での改善が重要と語る
むし歯・歯周病の予防に関しては口腔内環境の管理が欠かせません。歯並びが悪いとどうしても歯ブラシが行き届かない箇所もあり、口腔内環境が悪化しむし歯や歯周病のリスクが高まりがちです。噛み合わせに関しても噛む力、咀嚼、嚥下に影響しますので、正しい機能に戻すことが重要。つまり全身に関する疾患の予防を図る意味でも有用なのです。矯正というと、見た目を改善するためのものと思われがちですが、根底にあるのは「健康な体に導くこと」だと私は考えています。日頃の癖や姿勢の悪さなど、歯並びが悪くなった原因は必ずあるはずだと思います。そこを究明し改善することが根本的な解決への道だと考えています。
Qマウスピース型装置による矯正はどの年代にニーズがありますか?
患者の負担が少ない3D光学スキャナー検査機器
当院ではマウスピース型装置による矯正以外にも、小児期の成長を利用した矯正や従来のワイヤー式の矯正なども行っています。その中で、マウスピース型装置を用いた矯正を希望される方は成人の患者さんが多いですね。また、この装置にはいくつか種類があり、子どもを対象としたものもあるため、当院ではマウスピース型装置を用いた矯正を選択されるお子さんもいます。重要なのは生活スタイル、性格、口腔内の状態に合った矯正方法の選択。各手法にメリット・デメリットがありますが、私はマウスピース型装置を用いた矯正に期待を寄せているため、患者さんのご負担を軽減できるよう費用にも配慮しています。
Q矯正後のケアについても教えてください。
良好な口腔環境が健康維持には必要
マウスピース型装置を用いた矯正後は状態を維持するための固定用装置を基本睡眠時に使用していただきます。しかし、お子さんに関しては口腔内の発育に影響を及ぼす可能性があるため、当院では小児に限り従来のリテーナーを使用。そして定期的なメンテナンスで口腔内をしっかりと管理していくこと。これが重要になってきます。矯正の有無に限らずメンテナンスは健康な体を維持するために必要ですが、必ずやっておかなければならないのはそもそもの原因となった癖、舌の位置、嚥下など生活習慣の改善だと考えています。固定装置を用いてもそこが改善していなければまた後戻りしてしまう可能性が高まるため、しっかりと改善に努めます。
最後に
マウスピース型装置を用いた矯正はまだ歴史が浅い手法ではありますが、口腔内スキャナーを使用することで矯正を始める前にシミュレーションができるというのはメリットが多く、私自身この手法に可能性を感じています。矯正は費用や期間を要するため、歯科医師と患者さんが同じゴールをめざせるのはお互いにとっての安心感にもつながります。悩みの深い方ほど矯正が心にも良い影響をもたらすケースが多く、特にお子さんは正しい機能に戻すことで健やかな成長を育めると考えています。患者さんに心も体も健康になっていただくことが私の仕事。そこから次世代の健康にもつなげていくことが目標です。
CONCEPT コンセプト
当院では最新機器の導入やサポート体制の再構築など、ハード、ソフトの両面でよりよいメディカルサービスを提供しています。まずは患者様一人ひとりについてしっかり知ること。歯科医師・患者様がお互いに意見を交換しながら、もっと適していると考えられるケアを見つけていきます。
患者様のお話を丁寧にお聞きします
検査をしっかり行います
わからない点があれば何度でもご説明します
複数の治療法をご提案します
健康づくりのお手伝いをします
ABOUT 医院情報
医院名 | 吉木歯科医院 |
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住所 | 〒811-2320 福岡県糟屋郡粕屋町内橋東2-2-20 |
連絡先 | TEL:092-939-2060 |
院長 | 吉木 陽一 一般歯科・矯正歯科・小児歯科・レーザー治療・インプラント・審美歯科・予防歯科 |
診療時間 | 【月~金】9:00~13:00/14:00~18:00 【土】9:00~13:00/14:00~17:00 |
休診日 | 日曜・祝日・医院指定日 |
駐車場 | 5台 ※第2駐車場もご準備しておりますので、お気軽にスタッフまでお尋ねください |
FACILITY 設備紹介
iTero
口腔内スキャナー(iTero)は、マウスピース型矯正装置・インビザラインを作製する際に必要になる口腔内の型取りを、スキャニングでスピーディーかつ精密に行うことができます。粘土のような印象材は必要ないため、患者様の型取りにおける負担を軽減できます。
セレックシステム
最短1日で白いセラミックの詰め物・被せ物を作製することができます。高い品質の補綴物を提供できるだけでなく、価格もリーズナブル。型取りの負担も軽いため、快適に審美治療が行えます。
CT
最新歯科用CTスキャンの導入により、さらに安心、安全な治療が可能になりました。CTスキャンの導入により、レントゲン写真では把握しづらかった患者様のお口の中を立体的な3次元画像として表示することができ、より精密な診断と、最適な治療法のご提案により、治療期間の短縮に役立てることが可能となりました。
DACユニバーサル
治療に用いるハンドピース(切削器具)を、内部まで徹底的に洗浄・滅菌する、ドイツ・シロナ社製の「DACユニバーサル」です。各国の医療機関で高い信頼を持っています。
ビヨンド
過酸化水素という薬液を歯に浸透させ、それに強いパワーを持つハロゲン光を当てることによって、短時間で歯を白くするオフィスホワイトニングシステムです。
口内カメラ
口内の状態を撮影し、モニターに映して見ることができる小型のカメラです。歯の汚れなどの細かい部分の状態も、患者様自身に確認していただくことができます。
ステイティム
治療器具をわずか6分で滅菌できる、高速滅菌器です。
電動注射器
麻酔液の注入速度を一定に保つことで、麻酔による痛みを軽減できる機器です。
ダイアグノデント
レーザー光を歯に照射することで、むし歯の進行状態を数字で提示する機器です。目視では見つかりにくいような、ごく初期のむし歯も見逃しません。
エアーフロー
エアーによって水とパウダーを吹き付け、ステイン(歯面の汚れ)やバイオフィルム(細菌の塊)を効率よく除去できる機器です。
半導体レーザー
レーザーによって、治療時の止血や凝固、また歯ぐきの切開などにも応用できる機器です。傷口の治癒促進効果もあります
コスモペリオエンドシステム
歯周ポケットの洗浄・滅菌や、根管治療時の抜髄(神経を取り除くこと)、根管長測定、拡大洗浄を効率よく行えるシステムです。
診療時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 |
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9:00-13:00 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | ▲ | × |
14:00-18:00 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | △ | × |
診療時間 平日9:00-13:00/14:00-18:00 土曜 ▲9:00-13:00 △14:00-17:00
休診日:日曜・祝日・医院指定日
〒811-2320 福岡県糟屋郡粕屋町内橋東2-2-20
駐車場:有り